「気」
人間の身体は、環境や向きのわずかな変化に対して、驚くほど繊細に反応しています。
この現象は、地球が生み出す目に見えないエネルギーの場である「地磁気」の影響として理解することができます。私たちがこの磁気の流れの中でどのように身を置くかによって、身体の緊張や骨格のバランスは、無意識のうちに変化しているのです。
地磁気や方位が身体に与える影響は、人それぞれに異なります。そればかりか、同じ人であっても日が変われば、その影響の荒れ方を変化していくのです。
ここで本当に重要なのは、地磁気の仕組みを頭で論理的に分析することではありません。むしろ大切なのは、「感覚の自律性」を育むこと——つまり、自分の身体の内側で起こる微細な移り変わりを察知する力を高めることです。
「東を向くと、足の裏と地面とのつながりが変化する」
「今日は南に身体の向きを変えると、肩に残っていた力みが抜けてゆく」
外部の環境や時期の状態がどうであれ、私たちはそうした影響をただ静かに感じとる存在であり続け、常に自分自身の中心へと立ち戻り、そこを整えていく。
これこそが、まさに「気」を実践する(修める)ということの本質なのです。